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焼き鳥屋オープンまでの活動日記です
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急遽ですが

本日、融資決定の通知がきました

なんと、満額決定

すごく・・すごく不安でしたがなんとか無事この通知を受けることができました!

ゴールデンウィーク中にくるだろうと思っていたらこなかったので、余計

よかったです。

早速、物件契約、保健所に営業許可の申請にいってきます



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ざっと計算してみたら、居抜き物件でない12坪程度の店舗で開業するのに、設備費700万、運転資金300万という数字が出た。

道具屋筋やテンポスやら、業務用道具屋で見積もり、内装は不動産屋が手がけるのでそこで見積もってもらった。一切値引きなしで、である。

自己資金300万なので700万を融資で賄わないとならないのだが、知り合いの飲食業者や、事業者が口をそろえて

「開業時の借金は、できるだけするな」

と言うので、考えに考え、

できるところはハンドメイドで。

雑貨や食器は100円ショップで。

どうしても無理な設備設置はプロに依頼。

知り合いの大工になんとか頼む。

設備は中古で揃える。

・・・で、見積もったら600万。半分設備。半分運転資金である。

ということで、国金に600万の申請をすることにした。

自己資金の300万は使わない方向で。というか、使えないのです。





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暫くして担当の営業の人が現地に到着。

わたしと同じか少し年上くらいの女性だ。よかった、話しやすそうな感じ。

「この物件、中見せてもらえますか」

「ええっと・・・賃貸でお考えですか?」

「?」

賃貸と書いているんだから、賃貸で考えてます(´・ω・)

「すみません・・。持ち主が昨日、気が変わって賃貸から売りにしちゃったんですよ。

手続き、今日済んだところで・・。

なので、物件にご興味あるんでしたら『買い』でお願いしたいんですが」

(; ゚ ロ゚)ナ??

賃貸ってかいてるじゃないか・・・。買いなんて無理だよー!

「ちなみにおいくらで(; ・∀・)」

「1000万です」

がびょーーんΣ(-`Д´-;)

このボロ・・や古めかしい建物が1000万??
でも駅前だから安いほうかもしれない・・・。

「焼き鳥屋をする予定なんですが、買いはリスクとコストから考えて無理なんです。なんとか賃貸で家主さんに交渉してもらえませんか」

「うーん・・。とりあえず交渉は具体的な話にならないと持っていけないので・・。まずは見てもらいましょうか」

「お願いします」

この物件。
一見真四角でかなり大きく広く見えるので、インパクトがある。

しかし、建物右側から見てみると尖がっているのだ。三角形なのだ

中はきれいだった。

床の玄関部分にレンガが敷いてある。キッチン部分(キッチンはとりはずされ何もないけど)にも壁にレンガ。おしゃれな感じ。

広さは12坪。従業員一人やとえば、なんとかまわせる感じかな。

「メイン、カウンターなんでテーブルは、いっこ置けたらいいね」

「いいね。トイレも離れたとこにあるし。三角形どうかなと思ったけど」

「階段下は物置になってます。あと、裏口から出たところにも物置がありますよ」

収納はあるに越したことはない。家もそうだが、ビール樽やらダンボールやらがお客さんの目に見えるとこにあっては、雑然とした店になってしまう。動線も妨げられる。

「ここ、二階も同じ広さであります。屋上にもあがれますよ」

「え?屋上??」

二階だけじゃなかったんだ。

二階にはミニキッチンとトイレがあった。手を入れればそのまま使える。

二回の横の階段(いや、ハシゴというべきか・・・)をあがると、小さな扉があった。

「夏はビアガーデンとかいいんじゃないですか」

おおーーー!

二階建てだけど、結構景色がいい!
これはいい~( ´∀`)ほんとに季節イベントでビアガーデンやったら、盛り上がりそうだ!

相方はこうゆうのが大好きだ。
もう目が、「ぜってー借りてやる」モードだ・・・(。-∀-);

「ここ、賃貸ではいくらで出てたんですか?」

「一階のみで、12万。二階ともだと18万です。」

ううーむ。。10万そこらで予定してたからなあ・・。18万は高すぎる。

「ここ気に入ったので、なんとか家主さんに交渉してもらえませんか」

「開店にあたっての資金はどうされる予定ですか?」

きた・・・。金がないやつには交渉の余地なしってやつだ。

「国金に融資の申請する予定です」

「自己資金はおいくらくらい・・?」

ううーむ・・。頭の中でいろんなネタがめぐる。

「250から300万です」

相方がびっくりした顔で、こっちを二度見した(。-∀-)

「でしたらなんとかなりそうですね。
わかりました。社に戻って、ちょっと上と相談してみます。」

「ぜひ、よろしくお願いします」

別れた後、そっこー相方からのつっこみ。

「お金貯めてたの?300万もいつのまに・・・」

「ないよ、そんなの」

「・・ええ??」

「ああ言わないとあの物件、あそこで終わるじゃん」

「うそついたの・・・?」

「うそでもあるし、うそでもないよ」

「なにそれ・・・・(; ・∀・)」

「国金にとにかく借りれればいいんだよ。お金さえ用意できればなんとかなる。とりあえず申請書と事業計画書と収支予定表やらを作るよ」

「・・・・・(不安)」

こっちのが不安じゃ!・・とは言わないでおいた。
そう、とにかく借りられなければ何も進まないのだ。


国金が希望金額600万、全額貸したくなる創業計画書を書いてやろうじゃないか!

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相方の「開業手帳」です。

ここには仕入れ業者情報や、創業計画、設備のこと、レシピ、商工会のこと、国金・保障協会の融資のこと・・・

いろいろメモしてます。

今月は保健所に営業許可証をいただくため、申請しなければなりません。
もちろん、そのことも書いてます。

何年後かに、初心を思い出してもらうためのアイテムにもなるでしょう。

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とりあえず店舗を決めないと国金に申請もできないので、店舗探しをはじめた。

以前相方が店長を勤めていた店の近くを物色。ここは田舎ながらも飲食店が多い。

「あ、あれ、前ライバル店がやってたとこ。不動産屋になってる」

ふむ。

ライバル店は繁盛して、メイン通りに移転したんだったな。


その不動産屋は古くからやってる地元密着型の店で、最近奥まった場所から移動してきたらしい。

営業のおじさんは地主や町の金持ちに顔が広いみたい。聞いてもいないのにあの新しいマンションは○○パチンコの社長がキャッシュで建てたとか、
あそこの店長が買い取ったとか話してくれた。

「焼き鳥屋すんの?若いのにえらいな~。
え?35なん?ほんまかいな、お客さん。10は若くみえるね~。ゆわれるやろ」

(。-∀-)・・・・・。相方が気に入られたのか、わたしが気に入られたのか。

店舗見に行くまでに、二時間かかった・・・。

「独立開業する時期ってゆうのがあってな。
35、42が多いし、その時期がいい時期でもあるねん。
お客さんは若いし、35で始めるのは適齢やな。店長勤めてはったんやったらいろいろわかってはるやろうから、安心ですやん」

・・・安心?
わたしは不安でいっぱいですが(; ・∀・)

連れて行ってもらった店舗は、元ふぐ料理の店だったところ。
近くに国立病院もあり、そこそこ人通りはある。

「二階は座敷です。小さいけどエレベーターあるから、料理運ぶのも楽やよ」

ちらりと相方をみると「う~ん・・」って感じ。

わたしもあまり気に入るポイントがなかった。
一応、居抜きで使えそうなものがあったが、場所的に不安があった。

道を隔てた向こう側の通りのほうが、人の行き来が多いのだ。

実はこの通りは、私が高校のとき通っていた。
行きも帰りも、なぜか自然と向こうの通りを歩いていた記憶がある。

「まあ、参考程度に見てもらったんやけど、わしもこの物件はお客さん向けではないと思う。ゆうたらもっと年配の人がやる店のほうが向いてるわ。」

ふむふむ。。わたしもそんな気がする。

「ここは店も人も多いけど、『これからの場所』ってゆったら、わしは○○町やと思うねん。
あそこ新しなったやろ?区画整理やらなんやらで。今これっちゅう店ないし。若い人、家買って越してきてるやろ?」

確かに。

「○○町、今物件あんまりないねんけどな・・・」

「できたら駅前でやりたいんです。駐車場なくて済むし、飲酒いま厳しいから」

確かにそうだ。

「ほたら、駅のほう、みにいきまっか?」

と、いうことで・・・物件はいま出てきてないが駅前を見学に連れて行ってもらった。

ロータリーやショッピングセンターができたところで、とてもきれいに整備されている。若干人通りは少ないが。

「ここは夜になったらサラリーマンやら多いから、店いまないからやったらみんな喜んできまっせ。」

ふーむ。空き店舗らしいのはないだろうか。

「あれ、なんですかね?」
ロータリーの角のところに一軒家みたいのが、ある。

「あー、あれ元警備会社が入ってて。。二階は確か保険会社やったかな?今は空き家ですわ。募集してるのかはわしの店の管理ちゃうからわかりまへんけど・・」

私の目がきらっと光った。あれを見てみたい。

「じゃあ、また物件でたら連絡させてもらいますわ。
ほんで、店やる上でわからんことやらあったら協力させてもらうんで、またおいでな」

いいおじさんだ。ありがたい・・。どうもありがとう。

感謝しつつ別れ、すぐ相方にさっきの物件、見に行くで!と引っ張っていった。

その一軒家は駅のホームのすぐ横、駅の階段おりてすぐ。ロータリー内で車を止めておける、ちょっとした場所もあるという、とても好立地な感じである・・・。

建物側面、ホーム側に看板があった。

「貸家 ○○不動産」

おお!貸家だ!募集してるじゃないか!

相方にさっそく電話させる。

すると営業(女性)がすぐ来てくれるそうだ。話が早い。
これは出だしがいいぞ。いきなり店舗決定か!?

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